タクシードライバーのみなさんのクチコミ

やればやっただけ収入につながる実力の世界 !

私がタクシー業界に転職した理由は、ずばり、稼ぎたかったからです。それまでやっていた商売を事情でたたみ、さてこれからどうしようと考えていた時に、タクシー乗務員の募集広告が目に入りました。
家族がいて借金もあったので、普通に就職したのではどう計算しても収入が足りません。募集広告で一番印象的だったのは、能率給であるということです。初心者やプロに関わらず、やればやっただけ給料が上がるのは、労働意欲をそそります。
比べ方によりますが、他の職種の初任給と、タクシー乗務員として頑張った場合では、1.5倍程度の差がつきます。今までやっていた商売以外にスキルのない自分にとっては、まさにチャンスだったのです。

早速応募し、面接に至りました。次に、タクシー乗務員として当然必要な普通二種免許の取得です。不安でしたが、会社を通してスムーズに教習することができ、思いの外早く取得できました。
私が一番心配だったのは、実際に走ろうとする地域の道路地図でした。配車係に相談したところ、「大丈夫、最初から道を詳しく知っている人などいない。田舎から来てまったく知らない都内を走っている人もたくさんいる。まずはどんどん走ること、そうすればすぐに覚えるし稼げるよ」と優しく指導してくださいました。

私が主に走ったところは東京の東北部でした。やはり最初は不安でいっぱいでした。お客さんを乗せるのはいいが、道を間違えたらどうしよう、本当に走れば稼げるのか、などビクビク運転しているような感じでした。
路上で待っていたお客さんに手を上げていただくと、嬉しいものです。と同時に緊張します。しかし意外だったのは、道を間違えそうになるとお客さんが指示してくれるのです。また、乗車時に目的地を告げられても道がわからず、それを正直に言うとお客さんが最短距離を知っていることが多々ありました。こうして教わりながら、また、こつこつと走っては道を覚えることができました。

道を覚えていくにしたがって、走る不安はなくなっていきます。そして自信が持てるようになり、仕事がだんだん楽しくなっていきます。配車係からは、「駅待ちはするものじゃない、稼げないよ」と言われていたので、お客さんがつかなくてもひたすら走りました。先輩乗務員からは、「山手線をジグザグに走るといいよ」、「お客さんがつくポイントと時間は走るほどわかる」とも言われていました。
確かにそれらの教えは適切でした。もちろん波はありますが、少しずつ売り上げが上がっていったのです。忙しい日は、お客さんを降ろしたと同時に手を上げられる、が一日に何度もありました。そして、次はどこを走ろう、そこでつくお客さんは例えば下り方面だろうから、そこで周回してみよう、など想像しながら走るのが楽しくなりました。

特に夜の割増時間帯は稼ぎ時です。この時間にいる場所によって大きく売り上げが左右されることがあります。1日の3分の2ほどを稼ぐこともあるのです。
表現は良くないですが、あちらこちらを短時間で何件も集金に回っているような気分になります。

最も嬉しいのは、昼夜問わず、長距離走行のお客さんに当たった時です。東京はそれが最大の魅力です。1万円を超えることは珍しくなく、時に高速道路を使って数万円というのもありました。

余談になりますが、上機嫌な酔客からチップをいただいたことがありました。また、どこかで見たような顔や聞いたことあるような声の、有名人と思われる方も、数回乗せたことがありました。
おいしい御飯屋さんやレストランがある場所にも詳しくなります。

実車中は、運転や会話などに気を使います。道を間違えたり、遠回りしてしまった時は叱らることもあります。また、深夜2時過ぎになってお客さんが引いた頃、乗務の疲れはピークに達します。
一方で、不特定多数の方とお話ができるのは案外楽しいものです。失敗は素直に認め、謝ればいいのです。空車になったらリラックスし、仮眠を取れば心身は休まります。
何より、業務を頑張っただけ収入は自分に返ってきます。少しでも厚い給料袋を見れば、またやる気になるというものです。

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